第10回 「漫画産業の発展を考える会」開催される

第10回 「漫画産業の発展を考える会」開催

2013年2月25日月曜日、衆議院第一議員会館会議室で第10回目の「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長、大阪大学大学院医学系研究科招聘教授、漫画家協会著作権委員)が開催されました。

今回のテーマは2題。
「電子認証システム、セキュリティアプリケーションの具体的解説による権利保護方法」
「中国、ベトナム、タイ等諸外国に対する知的財産(主に漫画)の電子配信及びその他活用事例」
報告者は、元衆議院議員で弁護士の錦織淳氏

佐藤薫座長の司会で、まず中山義活元経済産業委員長の挨拶があり、漫画芸術家である松本零士氏が、国際化、ネット、電子化などの現実に法律がまったく追いついていない現状について言及された。松本氏は、「日本の漫画はケニアやアマゾンの奥地でも入手できる。それほど人気がある。」ことを強調され、佐藤座長の漫画家を護る組織も必要だが、その前提として著作権の保護期間延長が望まれるとの発言を受け、松本氏はさらに、死後50年では世界基準に合わない、手塚治虫氏の著作権はあと25年しかなく日本の財産がまたひとつ失われると嘆かれました。
この発言に対して、知的財産法学の重鎮である紋谷暢男氏からは、「学者の中で延長を反対する者はいない。」と述べられ、貴重な意見が提出されました。
その後、錦織氏による権利保護の有り様に関する有意義な報告があり、日本音楽事業者協会副会長の高木良夫氏は漫画と音楽の違いについて触れ、独自の組織が必要であるとの認識にたった発言があり、活発に意見が交わされるなか会議は終了しました。

次回は3月を予定しています。



日本漫画家協会HPもご覧ください。

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文:平 写真:漫画産業の発展を考える会事務局

# by utplaw | 2013-03-08 23:14 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

第9回「漫画産業の発展を考える会」が国会会議室において開催さる

第9回「漫画産業の発展を考える会」が国会会議室において開催さる

 先月になるが2013年1月29日火曜日、衆議院第一議員会館会議室において、第9回「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長、大阪大学大学院招聘教授、日本漫画家協会著作権委員)が開催された。
 今回は「日本漫画の国際事情」と題してイタリアの漫画文化評論家であるシモーナ・スタンザーニ(Simona Stanzani)氏の報告があった。イタリア、フランス、スペインでの日本漫画フェスティバルの様子や、日本の代表的な漫画家の作品をあげ、イタリアはもとより他のヨーロッパ諸国においても人気があることを裏付けた。
つぎに「漫画管理組織の必要性について」中山義活氏(前経済産業委員長)から10分ほど熱意に満ちた報告があり「漫画家を護るための組織が必要である」と結んだ。その後佐藤座長より小児科病棟での漫画作品の応用やフリーカルチャーとの関わり等における漫画管理組織の必要性に関して具体的な報告がなされた。
大学関係者や総務省、経済産業省などの省庁ならびに日本音楽事業者協会や著名な小説家らで組織される著作権管理団体などの理事長、役職者のほか、業界最大手の企業、法曹らが多数参加するなか、佐藤座長は「漫画作品を創作する漫画芸術家は偉大である。だからこそ真に漫画家を護る組織が必要なのです。」と語り会議は終了した。
 次回は特許権を取得した電子認証システムやセキュリティアプリケーションを用いた権利保護の方法。そして、中国、ベトナム、タイ等諸外国に対する知的財産である漫画の電子配信および漫画を活用した語学教育その他活用事例について報告がなされる予定である。

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日本漫画家協会ホームページ(『佐藤薫の最新情報を検索』をクリック)も
ご参照ください。

(文:平岡氏、写真:「漫画産業の発展を考える会」事務局)

# by utplaw | 2013-02-13 17:34 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

第7回 応用福祉工学シンポジウムについて

2012年12月14日 (金)、 大阪富国生命ビルにおいて第7回 応用福祉工学シンポジウム(共催:応用福祉工学研究会、(地独)大阪府立産業技術総合研究所)が開催され、福祉工学の研究者や医学者、医療関連の先生方等が集まり意見交換がなされました。
まず「大阪大学における R&D for IH:看工融合研究/看護工学研究の紹介と発展への課題」と題した大阪大学医学系研究科の大野ゆう子教授による基調講演があり、その後大阪大学大学院工学研究科西嶋茂宏教授らから「髪のきしみ」などに関する報告がありました。
 最後に、大阪大学大学院医学系研究科博士後期課程の三大寺正州君が二つの演題「倫理委員会と憲法に関する一考察」「漫画を応用した医療~知的財産法の観点から」について報告、工学系の学者や福祉機器関連の企業の方々など出席者から非常に大きな関心を抱かれたようでした。
三大寺君は外部で発表するのは今回が初めてということもあり終始緊張していましたが、大野ゆう子先生と佐藤薫先生の協力を受けながら無事終えることが出来ました。

佐藤薫先生のおはなしでは、法学、医学、工学が融合した今回のシンポジウムは今後新たな学問分野を生じせしめるための先駆けとなるかもしれません、ということでした。


# by utplaw | 2012-12-29 21:43  

第7回および第8回「漫画産業の発展を考える会」開催

第7回および第8回「漫画産業の発展を考える会」(佐藤薫座長)がつぎのとおりそれぞれ国会会議室で開催された。

第7回「漫画産業の発展を考える会」が2012年10月16日(火)に東京永田町の衆議院第一議員会館において開催された。
世界初となる「医療現場における漫画の役割」と題した大阪大学大学院医学系研究科教授大野ゆう子委員による報告がなされた。今後医療面において漫画の役割など研究されることになるであろう。


なお第8回「漫画産業の発展を考える会」は11月20日(火)に同じく国会会議室において開催された。テーマは「インターネット時代における漫画の周縁」。一橋大学情報化統括本部情報基盤センターの杉田このみ氏よりサブカルチャーとしての漫画周辺の話や、それに因んで漫画利用の現状、経済効果などについて報告された。

詳しくは日本漫画家協会のホームページをご覧ください。

なお、第9回「漫画産業の発展を考える会」は2013年1月に国会会議室において開催されます。

# by utplaw | 2012-12-24 19:42 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

第6回「漫画産業の発展を考える会」開催される

第6回「漫画産業の発展を考える会」
(座長 佐藤薫)が9月24日に国会会議室で開催されました。

詳しくは日本漫画家協会のホームページをご覧ください。


# by utplaw | 2012-10-10 15:18 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

第5回「漫画産業の発展を考える会」開催記事に新たな写真が追加

タイトル『第5回「漫画産業の発展を考える会」開催される』の記事に勉強会の風景写真が新たに追加されました。ご覧ください。
前列真ん中付近でマイクを持っていらっしゃるのが松本零士氏、後列向かって右側に座しうつむきながらメモを取られているのがモンキー・パンチ氏。その左横に座っているのが佐藤薫氏です。

ここにも別の写真を掲載します。

第5回「漫画産業の発展を考える会」開催記事に新たな写真が追加_e0091580_2341511.jpg

左から佐藤薫氏、松本零士氏、モンキー・パンチ氏。
漫画産業の発展を考える会事務局撮影

# by utplaw | 2012-09-09 23:12 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

出版社の著作隣接権創設問題に関する佐藤薫のコメントが東京新聞に

出版社の著作隣接権創設に関する会議が里中満智子氏らの参加により開催されています。
これに関して佐藤薫氏のコメントが東京新聞に掲載されたので お知らせします。東京新聞夕刊文化欄(中村陽子記者) 2012年8月20日(月)をご覧ください。

# by utplaw | 2012-09-04 23:32 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

第5回「漫画産業の発展を考える会」開催される

第5回「漫画産業の発展を考える会」開催される_e0091580_2252379.jpg4月からはじまった「漫画産業の発展を考える会」が先月8月で第5回目となりました。
この回では中国チャイナモバイル社社長のメッセージを映像で伝え、同社CP社長張氏および王副社長が「中国(中華人民共和国)における漫画・アニメ配信の現状について」と題した報告を行いました。今回は、松本零士氏、モンキー・パンチ氏そして中山義活経済産業委員長、小池晃日本弁理士会元会長、佐藤薫座長らから貴重な意見が出され有意義な会議となりました。

第5回「漫画産業の発展を考える会」開催される_e0091580_1125058.jpgなおいままでの会議の詳しい模様は近々当HPにも掲載する予定ですが、日本漫画家協会HPに要点をまとめた大石容子氏(漫画家・イラストレーター)の記事が掲載されているのでご覧ください。

日本漫画家協会会員データ「佐藤薫」の項目の下にある『「佐藤薫」の最新情報を検索』をクリックしていただくと関連記事が複数現れます。



写真は「漫画産業の発展を考える会事務局」撮影

# by utplaw | 2012-09-04 23:14 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

「漫画産業の発展を考える会」開催される

「漫画産業の発展を考える会」が設立され、2012年4月24日火曜日にその第1回目の会議が国会内の会議室において開催されました。

「漫画産業の発展を考える会」の座長に就任した佐藤薫氏(大阪大学大学院招聘教授・日本漫画家協会著作権委員)による開催あいさつおよび第1回勉強会が行われました。
開催に際して大畠章宏元経済産業相、中山義活衆院議員により本会の重要性などに関するお話しがあり、漫画家の松本零士氏、ちばてつや氏らが委員としてそれぞれ発言されました。その他各界の第一線で活躍されている方々が参加し有意義な会議になりました。

本会は、漫画産業に関する諸々の問題について検討するものであり、漫画産業に関わるありとあらゆる法を総合して知的創造物法と称することにしこれに基づいて検討しつつ、様々な観点から考察を加えわが国の漫画産業の発展に、ひいては漫画文化の発展に寄与することを目的とするものです。

初回は座長の佐藤薫氏が知的財産とはなにか、それを守るための法律にはどのようなものがあるのか、さらにまた特殊なアプリケーションプログラムにより静止画漫画を動画化した松本零士氏の作品に係る銀河鉄道999を例にあげ知的創造物法という新たな法概念の必要性などについて説明されました。最後に松本氏から立法論にかかわる発言があり第1回目の勉強会は終了しました。

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「漫画産業の発展を考える会」事務局撮影
手前左からちばてつや、松本零士、佐藤薫


次回の開催は5月を予定しております。

その他の委員(五十音順、敬称略):伊礼勇吉(東京弁護士会元会長、日本弁護士連合会元副会長)、大野ゆう子(大阪大学大学院医学系研究科教授)、神林一夫(日本音楽事業者協会メディアネットワーク委員会担当理事)、小池晃(内閣官房知的財産戦略会議元委員、日本弁理士会元会長)、杉田このみ(一橋大学情報化統括本部情報基盤センター助手)、高木良夫(日本音楽事業者協会副会長)、蓮見圭一(第126回直木賞大衆選考会推薦候補作家)
参加者一部(五十音順、敬称略):池田聖理子(池田理代子プロダクション)、伊礼竜之助(弁護士、伊礼綜合法律事務所)、ウノ・カマキリ(漫画家、日本漫画家協会常務理事)、大石容子(イラストレーター、日本漫画家協会会報部員)、雑賀公美子(国立がん研究センター研究員)、里中満智子(漫画家、マンガジャパン代表、デジタルマンガ協会副会長)、高野日出夫(シンエイ動画株式会社取締役)、竹宮惠子(漫画家、京都精華大学マンガ学部長)、花村えい子(漫画家、フランス・ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール ーSociété Nationale des Beaux Artsー 正会員)、矢口高雄(漫画家、日本漫画家協会理事)、矢野功(漫画家、日本漫画家協会理事)、前山寛邦(コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社執行役員)、伊礼綜合法律事務所、わたなべまさこ(漫画家、日本漫画家協会理事)ほか
経済産業省、総務省、特許庁ほか


読売新聞(2012年4月25日朝刊)記事

日本漫画家協会(2012年4月27日)記事

本会へのお問い合わせまたは佐藤薫氏へのご連絡は
kaorumanga@gmail.com
宛てにお願いします。

# by utplaw | 2012-05-06 20:30 | 漫画産業の発展を考える会事務局  

Does the effect of the Google book search settlement extend to the Japanese copyright holders?

昨年アメリカの大学生からメールがありました。グーグルブック和解に関する私の見解に対する問い合わせでした。ここにその回答した内容の一部をご紹介します。

米国グーグル・ブック・サーチ和解の効力は日本の著作権者等にも及ぶのか

佐藤 薫

‘Does the effect of the Google book search settlement in U.S.A. extend to the Japanese copyright holders?’
by
Kaoru SATO
Osaka University Graduate School of Medicine invitation professor
Japan Cartoonist Association copyright committee member


My this opinion relates with the problem of the effect to foreign countries concerned in The Google Book Search Copyright Class Action Settlement
The United States District Court for Southern District of New York. in the Authors Guild, Inc., Et al. V. Google Inc., the case [Case Number: 05 CV8136 (SDNY)] has made the preliminary approval for settlement.The notice was announced in January 2009 through the website of google Inc. (below, "Google" called.).That is the so-called Google Book Search Copyright Class Action Settlement (the "settlement"called.) .
There was the expression in the settlement, "Note to authors and publishers outside the United States: This settlement may affect the right of you.". Therefore it was thought that the effect of the settlement extended to the Japanese author.
However, Given the spirit of the Berne Convention and the laws of our country(Japanese laws), rather I think that it is proper to think that the effect does not occur.
After that Japan Cartoonist Association statement on the settlement I've created was published, the opinions of the same purpose were announced as government statement in Germany and France. The American Department of Justice had a question for the settlement concerned afterwards, too. The problem of the effect to foreign countries concerned in the settlement terminated.



* 日本ビジュアル著作権協会JVCAセミナー2009(2009年7月24日,東京LMJ研修センター)、日本アニメーション学会,日本マンガ学会共催2009年度第1回研究会(2009年8月6日, 日本弁理士会2階会議室),エンターテイメント・ロイヤーズ・ネットワーク(2009年11月17日,青山学院大学)における私の講演に基づく。

# by utplaw | 2012-01-02 20:08 | 佐藤より