2018年12月30日著作権保護期間が延長されます

いよいよ著作権保護期間が延長されます。
松本零士先生と佐藤薫先生が中心となって、モンキー・パンチ先生、ちばてつや先生、牧美也子先生、花村えい子先生、里中満智子先生、竹宮惠子先生、やの功先生ら大勢の著名な漫画家、そして政治家の方々と取り組んできた著作権延長がついに実現することになりました。
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        松本先生と佐藤先生

2013年2月25日に国会会議室で開催された『「漫画産業の発展を考える会 佐藤薫座長(当時)」では、漫画芸術家である松本零士氏が、国際化、ネット、電子化などの現実に法律がまったく追いついていない現状について言及された。松本氏は、「日本の漫画はケニアやアマゾンの奥地でも入手できる。それほど人気がある。」ことを強調され、佐藤座長の漫画家を護る組織も必要だが、その前提として著作権の保護期間延長が望まれるとの発言を受け、松本氏はさらに、死後50年では世界基準に合わない、手塚治虫氏の著作権はあと25年しかなく日本の財産がまたひとつ失われると嘆かれた。
この発言に対して、知的財産法の重鎮である故紋谷暢男氏からは、「学者の中で延長を反対する者はいない。」』との貴重な意見が述べられていた。
それから5年と10カ月ついに延長が実現することになったのである。


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マイクを持って発言される紋谷暢男先生

「TPP11協定(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)は,同協定の署名国のうち6か国目であるオーストラリアが2018年10月31日に国内手続を完了した旨の通報を協定の寄託国であるニュージーランドに対し行った結果、TPP11協定の発効日が2018年12月30日となり、同時に著作権延長が施行されます。
このことは先月、漫画家である松本零士先生にご報告しました。」佐藤薫
朝日新聞にも先日、著作権延長に関する松本先生のコメントが掲載されました。
なお、来春上梓予定の佐藤薫著「著作権法入門早わかり クリエイターのための知的創造物法活用術」には著作権保護期間延長のほか平成30年改正に関して解説されています。(陽)
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    表紙イラストは西口司郎氏(手塚治虫作ブラックジャック単行本ダン・ブラウンや
     スティーヴン・キング、森村誠一、高村薫作品の表紙絵、X JAPAN "SADISTIC DESIRE"
     ジャケット絵など多くの作品がある)

by utplaw | 2018-12-28 20:24 | 医療と漫画について考える会  

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