研究会へのご参加ありがとうございました。

遅くなりましたが、先週末、12/16に開催されました知的創造物法学会研究会は多くの方々の参加を頂き、本当にありがとうございました。

山田先生には、現在の日本マンガ、アニメ産業がどの程度の規模なのか、どのような構造的問題を抱えているのかを発表いただきました。
日本発の文化として世界的に認知されつつあるマンガ、アニメですが、発信国日本内における産業としての足腰の弱さも指摘されていることであります。
マンガ、アニメが日本発の、しかし世界の文化となっていくためには、発信国として、おごることなく、また一方で文化をリードしていけるような活力に満ちた産業、市場を内外に育てていく必要があることでしょう。

田邉先生には韓国における日本マンガの状況を詳しくご説明頂きました。
日本のマンガが国外に輸出される場合、様々な問題が出てくることは想像に堅くないわけですが、解決には相手国の知的財産の保護状況なども複雑に関わってきます。
今回は具体的事例を多く提示頂き、問題点をわかりやすくご教示いただけたと思います。
研究会として、今後詳しく検討していけたら有意義な議論になるのではないかと感じました。

最後に浅尾先生には日本における映像メディア環境を、教育や歴史の観点から詳しく発表頂きました。
敢えて言わせて頂けば、一般にはオタクなどと言われてしまいそうな事柄ですが、しかしクリエーターを育てるということは、創造的行為というのは何なのか、ということを真摯に問わなければならない事柄でもあります。
「創る」ことを「学ぶ(真似る)」というのは何なのか、これは著作権が対象とする「作品」と「模倣」の境界とは何なのか、という問いにも繋がる命題です。
そういう点で、浅尾先生には面白い観点を提供して戴けたのではないでしょうか。

今回は若干時間を延長してしまいました。
色々と運営上の不手際もございましたが、今後もよりよい運営を心がけて行こうと思いますので、よろしくお願いいたします。

また、岡戸先生より「平成16年著作権重要判決紹介」という興味深い冊子を提供いただいております。
部数の関係でその場でお配りできなかった方々には残部を別途お渡し出来ると思います。
またご連絡下さい。

では、皆様よきお年を。

by utplaw | 2005-12-24 19:44  

<< 4/8 に勉強会を開きます。 知的創造物法学会 研究発表 >>