日本に滞在する外国の方々へ パリ大学の先生から東北地方太平洋沖大地震に関するお話し
2011年 03月 17日
「地震、津波、原発のニュースはフランスのテレビでも一日中やっていますし、東京の計画停電のことも知っています。・・・・・・
また、日本に留学中の学生も次々にフランスに逃げ帰って来ています。」
ではなぜフランスに帰国しているのかとお聞きすると、
「地震の恐怖より、放射能の影響の方が大きいのではと思います。フランス政府がすでに日本滞在中のフランス人に向けて帰国をすすめており、そのためエール・フランスが特別の料金で切符を用意したりしているし、消防士や軍人や部品を乗せて日本に向かう飛行機もそれを降ろした後は日本在住のフランス人をただで乗せて帰国するように活用されています。」とのことでした。
さらに、「フランスはアメリカにつぐ原子力大国だし、ヨーロッパはチェルノブイリの事故のときも実際に黒い雲がやってくるのを目の辺りにしているので、非常に 放射能のことに敏感です。放射能の影響が何千キロも離れた所にまで及ぶことも体験しています。
それで、今度の福島の問題の影響で、ヨーロッパ各国は自分の国の原発設備の危機対策が大丈夫かどうか考えざるを得ず、色々な議論・討論があり、総点検などの対策を検討しています。・・・・・・
勿論各国の環境保護団体はすべての原子力発電を停止しろ、そして原子力に変わるエネルギーの研究開発をやれと要求しています。
フランスは大統領がフランスの原子力設備は大丈夫だから、原子力の路線を変えるつもりはないと言って います。」
以上のお話からもわかるとおり、日本に滞在している外国の方々は放射能のことを非常に不安がっているようです。ゼミのみなさんなどでもし今回の原発事故のことでおびえている外国の方々とお話をする機会がありましたら、どうか恐れないように伝えていただければと思います。理由は私のBBSの書き込みをご覧ください。
by utplaw | 2011-03-17 15:41 | 佐藤より